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若いドナーが減少しているというCMを見た妻に誘われてドナー登録に行きました。実を言うと夫婦共々献血の経験もなかったのですが、「若いドナーが減っているのであれば少しでも力になれれば」と思い切って登録しました。
本当に適合通知が届く日が来るとは思っていなかったため、とても驚きました。ほんの少し迷いましたが、こんな経験ができる人はそうそういないと思い、お受けすることを決意しました。また、教員をしているため、生徒たちに実体験として話せるいい機会になるなとも考えていました。
当時高校3年生の担任をしていたため、生徒たちが卒業を間近に控えた時期は比較的仕事にも余裕があり、その時期に採取ができるように調整してくださいました。提供の決定に至るまでの通院などについても、授業のない空き時間や試験週間などをうまく利用することができたと思います
これまで入院の経験がなく、健康な状態での入院だったため、どんな感じなんだろうとドキドキしました。毎度の食事や、売店への買い出しなどはいい思い出です。アイスやスイーツなど甘いものをたくさん買い込んで病室の冷蔵庫に入れていました。基本的に自由な時間だったため、読書をしたり持ち込んだパソコンで仕事をしたり動画を見たりと、普段のやるべきことから解放された時間を楽しんでいました。
末梢血幹細胞提供だったので、採取までの数日間、末梢血中に造血幹細胞を増やす注射(G-CSF)を1日2回受けました。これがなかなか痛く、看護師さんも毎度申し訳なさそうに注射してくれるのが印象的でした。また、注射の副反応も頭痛、発熱、骨の痛み、不眠など様々でした。しかし、担当の先生がそういった症状にも丁寧に対応してくださったため不安は解消されました。※連日型(毎日注射)のG-CSFは1日に1~2回注射します。
採取はとにかく長かったです。想像以上に太い針を両腕に刺し、身動きができないまま5時間弱を過ごしました。ジンジンとした痛みを感じながら過ごしたこの時間は、入院生活の中で一番大変だったと記憶しています。採取の翌日には退院でした。退院当日は若干だるさが残っていましたが、翌日には今まで通りの生活に戻ることができました。以降も特に後遺症のような症状は出ず、その後元気に過ごしています。
採取を終えた時にはやり切った感でいっぱいでした。退院後はすぐに元の生活に戻ったため特に実感はなかったのですが、提供を受けた患者さんからお手紙をいただいたときは、とても誇らしい気持ちになったことを覚えています。
少しでも興味がある人はぜひ登録について調べていただければと思います。提供のことを考えると不安になるかもしれませんが、コーディネーターさんはとても丁寧にこちらの不安を取り除いてくれますし、何よりもこちらの意思をとても尊重してくれます。先述の通り、私は献血の経験もなく、ただなんとなく登録しただけの人間でしたが、ドナー登録をする人が多ければ多いほど、それを必要とする患者さんの励みになると思います。
日本では「骨髄バンク事業」が1992年から開始され、 これまでに多くの患者さんを救う実績をあげています。 しかし、日本の骨髄バンクで骨髄移植や末梢血幹細胞移植を必要とする患者さんは、毎年少なくとも2000人程度です。一人でも多くの患者さんを救うためには、一人でも多くのドナー登録が必要です。
ドナーを待つ患者さんにとっては、あなたの登録が、大きな希望になります。
患者さんの負担を軽減するために、寄付のご協力をお願いしています。
骨髄バンクの運営には多額の資金が必要です。公的な補助金も受けていますが、十分ではありません。運営資金の多くは患者負担金と善意の方々の寄付金によって支えられています。移植を待っている患者さんのためにも皆さまのご協力をお願いします。