「将来医師になったときには、この経験を思い出しながら、常に患者さんの立場に立った医療を実践していきたい」と体験談を語ってくれました。

PROFILE
木下 七海(きのした ななみ)さん
愛知県在住
2023年ドナー登録
2025年骨髄提供
4日間個室の無菌室で入院しました。室内にシャワーやトイレ、洗面台もあり、病院食も美味しく、とても快適に過ごすことができました!
手術については、事前に担当の先生がとても丁寧に説明してくださったので、不安がだいぶ軽くなりました。当日も医師や看護師さんが温かい声をかけてくださり、安心して手術に臨むことができました。手術は全身麻酔だったので、眠っている間に終わっていて、目が覚めたときにはもう採取が終わっていました。
術後は数日間、腰の傷がベッドに当たると少し痛みを感じましたが、1週間ほどで傷がふさがり、ほとんど気にならなくなりました。私の場合は腰に4つ、小さなボールペンの先でついたような跡が残っていますが、それも自分が頑張った証だと思うと、むしろ誇らしいです!笑
採取後の症状については、とくにありませんでした。
骨髄提供と聞くと、「手術だから大変そう」と思う方も多いかもしれません。私自身も最初は少し不安でした。しかし実際には、手術は眠っている間に終わりますし、術後の痛みも思っていたよりずっと軽く、個人差はあっても耐えられないものではありません。また、提供までの過程では、専門のコーディネーターの方が常に寄り添ってサポートしてくださるので、安心して進めることができました。
ドナーになることは完全にボランティアですが、交通費や住んでいる自治体によっては助成金といった支援制度も整っています。登録したからといって必ず提供しなければならないわけではなく、その時の体調や気持ちに応じて、自分で最終的に判断することができます。
私はこの経験を通して、「健康であること」は当たり前のようで実はとても特別なことだと改めて感じました。自分の健康を誰かに分けることができるのは、非常に幸せで貴重な体験です。
実際、若い世代の登録者はまだ少なく、「自分にもできるんだ!」と気づいていない方も多いです。だからこそ、私は自分の経験を身近な人に伝えたり、SNSでシェアしたりして、骨髄バンクやドナー登録についてより多くの方に知ってもらい、少しでも登録のハードルが下がれば嬉しいと思っています。
最後にここまで目を通して頂きありがとうございました!