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こちらのページでは移植が有効といわれる疾患について解説しています。
骨髄・末梢血幹細胞移植に関しては、以下のページもご覧ください。

骨髄・末梢血幹細胞移植について
その他の造血細胞移植について
日本造血細胞移植学会ガイドライン


白血病

白血病は骨髄の細胞が悪性化したもので、ある成熟段階の腫瘍細胞が増殖する「急性型」と、様々な成熟度の細胞が同時に増殖する「慢性型」があります。
増殖する白血球の種類により「骨髄性」と「リンパ性」とがあり、それぞれの組合せにより4種類に分けられます。
白血病治療の基本は抗がん剤による化学療法ですが、骨髄・末梢血幹細胞移植は、化学療法では治らない、あるいは治る可能性が低いと思われる患者さんに対して推奨されます

【白血病の種類】
  骨髄性 リンパ性
急性型 急性骨髄性白血病(AML) 急性リンパ性白血病(ALL)
慢性型 慢性骨髄性白血病(CML) 慢性リンパ性白血病(CLL)



骨髄異形成症候群(MDS)

骨髄中の細胞に形態異常(異形成)が起こった状態を骨髄異形成症候群といいます。
やがて白血病に進行していくため、白血病の前段階とも考えられています。
MDSにも多くの病型があり、年齢、病型、染色体異常の有無などによって経過が異なります。
他の治療では長期生存が望めないような患者さんに骨髄・末梢血幹細胞移植が推奨されています。


その他の腫瘍性疾患

白血病にきわめて近い腫瘍である悪性リンパ腫に対しても、骨髄移植は有効です。
小児のがんである神経芽細胞腫などに対しても骨髄・末梢血幹細胞移植が行われることがあります。
これらの場合、患者さんの状態によっては自家移植(自己移植)でも十分な効果を期待できる場合がありますので、同種移植との選択を慎重に行う必要があります。


再生不良性貧血

骨髄での造血が障害され、赤血球、白血球、血小板などが減少してしまう病気が再生不良性貧血です。
軽症の場合は、蛋白同化ホルモンや男性ホルモンによる治療を、中等症から重症では免疫抑制療法による治療を行います。
免疫抑制療法が有効でない場合や、免疫抑制療法の経過中にMDSや白血病に進展してしまった場合などに骨髄・末梢血幹細胞移植が推奨されます。


先天性免疫不全症

生まれつきリンパ球や白血球の数・機能に異常が見られる先天性免疫不全症は、細菌、ウイルスなどの病原体による感染症が重症化して死亡することがある疾患です。
重症複合免疫不全(SCID)、Wiskott‐Aldrich(ウィスコット・オールドリッチ)症候群、Chediak‐Higashi(チェディアック・東)症候群、先天性好中球減少症、慢性肉芽腫などに対して骨髄・末梢血幹細胞移植が有効です。


先天性代謝異常疾患

生まれつき酵素が欠損しているために代謝が正常に機能せず、様々な症状を起こす病気です。先天性代謝異常疾患のうち、白血球などの血液細胞中にもその酵素が存在する病気では、骨髄・末梢血幹細胞移植を病初期に行えば病状の進行を止めたり、改善することができる場合があります。
ムコ多糖症(ハーラー病、ハンター病など)、リピドーシス(副腎白質ジストロフィー、異染性ロイコジストロフィーなど)などに有効とされていますが、症例ごとの判断が必要です。


その他の疾患

その他にも骨髄・末梢血幹細胞移植が有効であることが証明されている病気や、効果がある可能性が高い病気がありますが、患者さんによって一概に適応を決められないことが多いので、主治医の先生から詳しく説明を受けてください。



■骨髄・末梢血幹細胞移植に関しては、下記の情報もご確認ください。

骨髄・末梢血幹細胞移植について
その他の造血細胞移植について
日本造血細胞移植学会ガイドライン