Vol.0014

1度良くなった急性骨髄性白血病が再発したのは、治療の2年後。

再発時の治療は、骨髄移植以外にないと知りながら「人に大変な負担を強いる治療に抵抗があった」という。でもドナーさんが現れたことが大きな励ましに。「生き抜こう」という前向きな気持ちになれたと話してくれました。

みんなのストーリーより「石山ナナさん」

PROFILE

石山ナナさん

0
新しい骨髄細胞が活動を始めるまで、普通より少し時間がかかりました。「もし今日、数字が良くなかったら、さい帯血で再び移植する必要があるかも」とお医者さんにいわれたその日に、ようやく検査の数値が上がり、移植が成功したことが分かりました。その後は、心配していたGVHDも軽く、順調に回復して退院できました。提供してくれたドナーさんはもちろん、今ドナー登録している人全員に感謝しています。私が移植を受けたときのドナー登録者数は14万人でしたが、その「14万」という数字が、ものすごい支えだったんです。同じ病室にいた患者仲間みんなが、そうだったんじゃないかと思います。それだけ多くの人が、自分たちに手を差し伸べてくれているということが、闘病を乗り切る力になってくれました。たとえ提供にいたらなくても、登録しようと思ったその瞬間の気持ちが、私はありがたいと思うんです。今は自宅での療養を続けていますが、体力が回復したら専門学校に通いたいと考えているんです。社会福祉士の資格をとって、病院などで患者さんや家族の相談に乗る仕事ができたらと思っています。自分が入院していたとき、子どもが病気になって大変そうなお母さんたちを見ていたので、そういう人を少しでも手助けすることができたら、と思って。ドナーさんに助けてもらった命で、これからは人の支えになる生き方をしていきたいと考えています。

一覧へ戻る

患者さんの声」カテゴリーの
最新ストーリー

patient