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日本の骨髄バンク創設をご支援いただいたジョン・ ハンセン博士がご逝去されました。生前のご貢献に深く感謝申し上げます。
日本骨髄バンク理事長・小寺良尚からのメッセージです。


ジョン・ハンセン博士の訃報に接して

日本骨髄バンク
理事長 小寺良尚

シアトル、フレッド‐ハッチンソンがん研究センター・ワシントン大学名誉教授のジョン・ハンセン博士が、去る7月31日に逝去されました。ご家族及び関係者の皆様に、日本骨髄バンクとして心よりお悔やみ申し上げます。

ハンセン博士は1977年にスタンフォード大学からフレッド‐ハッチンソンがん研究センターに移られて以降40年にわたって造血細胞移植臨床、研究双方の領域の発展のため尽力されてまいりました。博士は造血細胞移植におけるHLAの重要性を証明された方であり、HLAの不適合が生着よりもGVHDにより大きく関与するとした研究成果のグラフは、今も造血細胞移植の講義に必ず使われるものです。

博士はこうしたHLAに関する研究成果を基に、非血縁者間造血細胞移植の可能性について研究され、米国骨髄バンクを創設された方のお一人でもあります。そして我々の要請を受け、日本骨髄バンクの創設や米国骨髄バンクとの提携についてもご教示、ご尽力頂きました。

シアトルへは日本からも多くの留学生が渡っていますが、彼らを初めの頃は兄弟のように、後には息子のように親身に面倒を見てくださった方でもあります。

まだまだお元気で居てほしかった方で、喪失感は大きいのですが、今はご冥福を祈ると共に、博士の残された遺産を我々が受け継ぎ、発展させることがこの領域において重要であることを、心新たに認識したいと思います。

追記
https://www.fredhutch.org/en/news/center-news/2018/07/john-hansen-profile.html
The legacy of a pioneering transplant immunologist.(July 11,2018)はハンセン博士のお考えを知る上で優れたインタビュー記事ですので、ぜひご覧下さい。